陶のくに・前史 『天地創造』

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歴史は積み上げられていくものである。
だから、イマドキの民の生活圏の下に、我々中世の民の遺跡が埋もれているのと同様に、我々もまた、それより以前の民の営みの上に成り立った世界に住んでいる。
過去を知らずして、いかにして現在を理解できようか。
そこで、大内庭園に住む心優しき童は、石器時代から歴史のおさらいを始めた。同じ事をしてもつまらないので、我々はさらに遡り、神々の時代から始めよう。

なんか偉そうなのが出てきて、鶴ちゃん嫌な感じ。
ああ、あの人ね。見かけほど怖くないよ。特に「賢い」子どもと老人の味方。
そうなの? ならば大丈夫そうだな。
いや、「賢い」子どもと言ったのだが……

石器時代から始めることと、神様の国作りから始めることとどちらが早いか正直かなり疑問。アダムとイブのごとく、最初の「人」の先祖は日本神話の中でもやはり神様が天から遣わしたことになっているけれども。
遣わされたのもまた、神様であって、類人猿ではないよなぁ……。

しかし、これからあちこちの神社に行くときにも、神様の名前を知っているのと知らないのとではかなり違うと思う。

『古事記』と『日本書紀』が編纂されたとき、それまでに伝えられてきた古代日本人の神話や伝説が、文字としてまとめられたわけだが、そこにはそれを編纂させた朝廷の意図が少なからず干渉している。そのことで、後々政治的、思想的問題と微妙に絡み合い、何となく皆がこの話題を避けている感があった。
だけど、皆のお母さんお父さんは知らなくても、たぶん、おじいさんおばあさんくらいなら、あたりまえのように国作りの神話を知っている。
なぜなら、学校で習ったからだよ。それも、現在の教科書のように、これはどこの国、どの民俗にもある天地創造神話の一形態である、というふうにではなく、事実、本当に、この国は神様がお作りになったのですよ、と。
微妙な話題に立ち入ると怖いのだが、これまでほったらかしていた神話の世界を覗いてみると、これがなかなかに面白い。そして、かすかに、遙か昔におじいさん、おばあさんたちが語ってくれた物語の記憶が残っていることに気付くのであった。

古代の日本人も神話をもっていた。 それは, 高天原神話・出雲神話・筑紫神話 の3つに分けられるが, わたしたちに残されたのは, 8 世紀に編纂された『古事記』『日本書紀』としてであり, すでにそのころは天皇権も強く, 天皇の神格化もはじまっているから, 神話は天皇を中心にまとめなおされた。 記紀には, 天皇の支配 を正当化しようという政治的意図が, 強くにじみ出ることになった。

安藤 達朗. いっきに学び直す日本史 【合本版】 (Kindle の位置No.1225-1228). 東洋経済新報社. Kindle 版.

高天原神話

天地創造ならぬ、日本の国を作ったのは、イザナギノミコト(男の神様)とイザナミノミコト(女の神様)という二人の神様である。二人は夫婦となって、数多の島をつくり、また数々の神々を生んだ。ところが、最後に火の神を産んだせいで、女神は亡くなってしまった。
黄泉国へ旅立ったイザナミが忘れられないイザナギは妻に会いに行くが、今は醜くい姿になってしまっているから、黄泉国から出るまでは見てはダメ。と言われる。でも「見るな」と言われると見てしまうんだよね。つい、振り返ってしまったイザナギは、無残に変わり果てた妻の姿に驚いて逃げ出す。
「よくも見たなーー」と追って来たイザナミをなんとか振り切って無事に戻ったイザナギが、黄泉国で穢れてしまった身を清めようと身体を洗ったときに、アマテラス、スサノオ、ツクヨミという三柱(神様は、『柱』と数える)が産まれた。
このアマテラス(天照大神)こそが、高天原を治める太陽神であり、皇室の祖先なのである。

スサノオは様々なイタズラ(神様なだけにやることもすごい)をして、姉であるアマテラスを困らせたので、彼女は天岩戸に籠もって出て来なくなってしまった。太陽神が姿を隠したのだから、世の中は漆黒の闇である。
神様たちは、何とかアマテラスに出てきてもらわねば……と知恵を絞る。そして、ウズメという女神が岩戸の前でセクシーな踊りを披露したところ、八百万の神様たちに馬鹿受け。いったい何が起こっているのかと気になったアマテラスは我慢できずにこっそり外の様子を伺おうとして、待ち構えていた神様たちによって引きずり出されてしまう。
かくして、太陽が戻り、天は再び明るくなった。

うわ、子どもがきくのには相応しくないシーンだぞ。ししし。
それもそうなんだけど、僕にはいつも疑問に思うことがあって……。結局、ツクヨミって全然出番がない、ってことなの。月の光はあんなにもロマンチックなのに。

話が戻るけど、イザナギがイザナミに追われて逃げた時、もう醜くなったお前なんかとは離婚する!! と言ったところ、イザナミはそれじゃ、この後、あんたの産んだ人間たちを毎日千人縊り殺してやるからと言った。それに対抗してイザナギは、ならば私は毎日千五百人の人間を生み出そうと応戦。
つまりはこの時すでに、人が生み出される気配だけど、続きの話で産まれてきたのは神様ばかり。

出雲神話

あまりに凶暴なので、とうとう神々の国・高天原から追い出されてしまったスサノオが、出雲にいって活躍する話。八岐大蛇を倒したのもそれだ。
そして、もう一人、オオクニヌシという神様が出てくるよ。因幡の白ウサギといえば知らない人はいないんじゃないかな。

天孫降臨

アマテラスは孫にあたるニニギノミコトを「天降らせ」地上の国々を治めさせよう考えた。彼が降り立った地は「高千穂峰」というところだった。その後、彼の子孫が国を平定し、「大和の橿原宮」で神武天皇として即位する。

引用文にあった筑紫神話の説明がないけど?
ああ、よく分らないから。天孫降臨したのが九州みたいだから、いいんじゃない。それより、早く類人猿からやり直そうよ。

どうみても、神話は、縄文時代より後に学ぶべきことだと僕は思う。