史料の話 その一

厳島合戦について、調べるとなると……。
まあ、早い話がそれこそ現地立て看板でもじゅうぶんなわけで。
必要最低限を超えると混乱するだけなので、マニア以外はやめるべき。
教科書にも説明ないし。

で、マニアじゃないけど、ちょっとだけ知りたいね……。
って時に、どうすればいいんだろうね?
看板を強くオススメするけども。

ヘンテコなマニュアル本を大量に読むよりも、教科書がマシだって有名な作家の先生もおられるほど巷には歴史ガイド的な本が溢れている。
最近は、なんでもぱっと見て分ることが大事なので、文字がギッシリという書物は敬遠される。
だから、みんなとっても読みやすい。
ただ……ビジュアル化したところで、何も分らないわけで。

ぶっちゃけ、「毛利元就について書いてある伝記っぽい本」で研究者の先生、もしくは、きちんとした歴史家の先生がお書きになったものを集めて、好みに合うものを読めば OK 。
無責任だが、そうなる。

だって、負けた側の伝記書物なんてないわけで。
――国滅びて、史書無し

いくつかオススメの本はあるのだけど、だいぶ前に読んでタイトルすら忘れてしまったので、また今度ね。
どっち道、毛利元就なんたら、なんとか毛利元就みたいなタイトルだけどね……。

人物一人分の伝記みたいになると、当然、生まれてから死ぬまで書いてある。
何も=厳島合戦だけの人ではないから。
とはいえ、これが人生のハイライトシーンでもあるから、どの本でもかなりのページ数を割いているはずだ。

そして、たいがい、この人の人物像、つまり、
稀代の謀将
ってのを、理解させようとして、あれこれ出てくるよ。

正直、やってることが、すべて『いやらしい』んだよ、このじーさん。

それらが全部、厳島に続いている気すらする。

何の因果でこんなのが生まれてきたんだろうね……。
そもそも、ほかの誰かでも、同じようにあそこで戦争して、
そこで負けちゃって、命までなくなってしまって……
となったんだろうか?
ついてないね……。

毛利家の連中が、あれこれ悪口書いててムカつく。誰なんだ、この『陶入道』ってのは? 限りなく『アホ』に書かれているんだけど、まさか、俺の一門じゃないだろうな? 同姓だけど……
あわっ、『陰徳太平記』なんてどっから持って来たか? 良い子は読んじゃダメです! 返しなさい!!
誰が読むかよ、こんなもん。
まさに、因果応報だ……俺は猛烈に感動している……(←大寧寺で父の仇の孫が死んだ事を知ってしまった)。
陰徳太平記

毛利家家臣の手になる軍記物。大寧寺や厳島合戦のことも詳しく書かれている。ただし、歴史書ではなく、軍記物であることを忘れてはならない。文学作品だと思えばよい。