厳島合戦2021

最初に

厳島の戦いについて、巷の評価はだいたい

毛利元就礼賛、陶はアホ

というもの。

最近、いや違うんだみたいなことを言う人もチラホラ。
ただし、「通説は大ウソ」みたいなセンセーショナルなタイトルのまとめ本でいい加減に言われても、あまり嬉しくない。

じゃあ結局のところどうなの?

といえば、ミルの現在の思いとして、つぎのことだけ言っておきたい。

一、アホを倒したところで、「毛利元就は稀有の名将である」という礼賛記事は輝かない。つまり、「陶はアホ」説は毛利元就の功績まで貶める。

一、実際の戦いは実況中継で見ることなんかできない。つまり、真相は永遠に闇である。研究者の先生方は史料を駆使してなんとか事実を再現しようと試みておられる。それでもタイムマシンが発明、実用化されるまで、それはどんなに頑張っても「推論」にしかならない。

以上のことから、「勝てば官軍」毛利家の家臣が苦心して作った主家礼賛軍記物は書いても書いても空しいだけで、読むのは無駄である。
言うまでもなく、研究者の先生方はすでにこれらを無視しておられる。

ぶっちゃけ、軍記物や家伝で主礼賛ゴマすり記事を書かない人はいない。なぜならそれらの書物の存在意義は、文字通り「その家の宣伝」だから。書いた人にも、書かせた主(むろん、忠義の家臣が自発的に書いていることもあるけど)にも罪はない。

ただ、このままだとおさまりがつかないので、ちょっとだけ敵討ちをしたいと思う。悲しいことに、儚い樹木の精であるこのミルには、何の力もない。だから、この件について書いている人々の意見を集めて、淡々と紹介する。

大量に集まったら、多数決で結論を出すのもいい。

多数決が必ずしも正論とは思わないけど、何らかの「傾向」は分かるだろう。

後世に生きる僕たちは、「史実」に対して中立であるべきだ。
一個人として、あの野郎……と思うのは自由。でも、ソーシャルネットワークサービスでそれを言ってしまったら、とたんに大事になってしまう。

だから第三者的になろうと思う。無理そうだけど。

でもねぇ、僕、宮島で紅葉饅頭売ってる毛利家の連中と友達だからさ。もう、とっくに和解してるの。
桟橋付近休憩処「三本の矢」店主・毛利隆元氏
というわけで、特に合戦関連史跡ワンポイントや、それに類する読書感想文は観光案内じゃなく、ここのカテゴリに入れるからね。

目次

史跡案内板から読む「厳島合戦」
忠義の人・弘中さんと駒ヶ林
対戦相手たち

 

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